ある議論をする番組で討論の画面で twitter のごとく,「つぶやき」をテロップのように出していました.
確かに視聴者参加型としてはこの形式になるんでしょうね.
本気(少なくとも画面で見る限りは…)で議論している人たちは議論の中身がどうであれ,顔の表情や声の抑揚などで興味深く感じます.でもその「つぶやき」では,議論者に対して「頑張って」とか,「かっこいい」,「その意見に全面的に賛成」などとありました.これって必要なのかなと思いました.
このような「つぶやき」は自分で完結するから問題なく,また意味があるとも思いますが,このような他人には無意味とも言えそうな内容が,真剣な議論の番組で画面の中に当たり前のように入ると見ていて,気持ちがよいとは思えませんでした.議論が薄く感じました.見ている人の感想などその一人が考えるだけですので,勝手に考えてほしいとも思います.ようするに横やりを見させられている気分です.
たとえば,一人の意見でも重要なことがあり,これらはインタビュー調査などの質的調査で扱うこともあるでしょう.それがつぶやきのように 140 文字程度では意味があるのか….また多くの人が思うことは傾向として知ることも有益でしょう.とはいえ,今回の番組のはただ流しているだけですから,昔のテレゴング(?携帯電話などを利用した投票システム)のような視聴者が自分の意見を投票するのには多数の人数の傾向が見え,意味が見いだせても,これでは量的にも参考になりません.
もちろん twitter の活用で,今後このような番組や twitter の活用が増えてくると思います.もちろんその傾向は否定しませんし,期待もします.ただ今回のは某局が単に「流行りもの」に手をだして,よく考えているのかわかりませんでしたので,とても残念でした.番組としても議論としても残念です.
おそらくバラエティなら問題なかったかもしれません.議論をするような番組にこれでは製作者にもっと頑張ってほしいなぁと思います.twitter ももっと活用の場が増えると思いますので,良い利用法を期待したいと思ってしまいます.
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